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ギャラリーぶらっと・えにし の日記

加藤八州版画作品所蔵の方はご連絡ください

2016.02.05

私の絵の先生は加藤八州氏と言える。 私が1977年柏市移住し、お隣が加藤先生のお宅だった。 版画を彫ったり刷ったりしているアトリエの庭先からよくお邪魔した。 私がスケッチしてきたものをお目にかけると、ワンポイントご指南下さいました。 それが的確なので、それを自覚して上達したと思います。
先生のお宅にはお風呂がありませんでした。 かなり歩かなければならない一駅先の江戸川台の銭湯に行かれていました。
柏や船橋、習志野で版画の指導もされていました。
脳梗塞を患ってからは時々、私の車にお乗せし野菜の苗を買いに行きました。 菜園での収穫で質素ながらも贅沢にお暮しでした。
驚くべき博学知識をもち、とくに魚や植物には詳しい方で、ヨーロッパから持ち帰った種での栽培もありました。 山野の如き庭には北海道の百合やスズランもあり、我が家にも株分けしていただきました。
決して画壇や時代に迎合しませんでしたので、ある意味では古臭い手法の画風であり、高い社会的評価はされませんでした。
しかし、本質を見る眼は終生ぶれなかったと言えるでしょう。
お子さんがおらず、数年後奥様も亡くなられて、土地建物も遠縁の親戚が相続し、換金のため売却されてしまいました。
作品は北海道札幌のHOKUBU記念絵画館が最大のコレクターです。 しかしながら平素見られる訳ではありません。
千葉県に長らく居住した先生の作品は、東葛飾地域の方々に多く購入されています。 個人所有の方々は多くは加藤先生との交流から購買された方々です。 その方々も、年齢的に鬼籍に入られた方が多く、相続者が美術品に愛着があるとは限りません。 中には有名でない加藤先生の作品を捨ててしまった方もおられます。
お隣だったよしみから私どもは加藤八州版画を収集しています。 地元の柏・流山でいつかは故加藤八州展を行い顕彰したいと思います。
もし、お手元に加藤八州の作品がございましたら、お譲りくださるか、お貸しください。
どうぞよろしくお願いいたします。
ギャラリーぶらっと・えにし 矢吹浩二 〒270-0115千葉県流山市江戸川台西2‐183 ℡(fax):04‐7103‐5614 email:buratto.enishi@gmail.com
加藤八州略歴 1907年東京生まれ 1929年京都高等工芸(現・京都工芸繊維大学)卒業 1935年上京 1941年版画家平塚運一に師事。2年間版画修行 1943年国画会賞受賞 1942年結婚し東京杉並阿佐ヶ谷周辺に居住 1946年日本版画協会会員となり、以後毎年出品 1957年本格的に日本各地を旅して版画を描き始める 1961年東京目黒から千葉県柏市十余二(現・柏市西柏台1‐14‐8)に移り住む 以後、中国・台湾、ヨーロッパ各地旅行 1986年脳梗塞に倒れる。ロシアの旅の版画で主に教会を描く 以後も版画協会展に出品 1997年死去。享年90歳












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